夜帝女王
当サイトはリンクフリー!!どんどんどーぞ! 相互リンクもOKヨン♪

RSSリーダーで購読する

灰色の海
ブライアンは私の手を引きながら、私に追い縋る。

小さなあの子には、別れの意味が分らない

ブライアンは私の手を握り締め、
マリエンのてっぺんのレストランで、
もう一度海に浮かぶあの船が見たいのと泣きじゃくる


もう君とはお別れなの。ママが待つ国にお帰り。

小さなあの子には分らない。


私より一回り大きくなった背丈を屈めながら、
ブライアンは涙に濡らした青い目で私の顔を覗き込む。

お願いだからもう一度だけ。

灯台の光に鈍く照らされる海と私に纏わり付くあの子の寝息。

暗闇に包まれたレストランで、
私達は灰色の海に浮かぶ船を見ながら眠りについた。

霧笛の音だけがあの子のための子守唄


テーマ: - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック